2050年「ゼロカーボン北海道」実現に向けた石狩振興局管内の取組をお知らせするサイトです
03-01_石狩管内8市町村のゼロカーボンの取組
ゼロカーボンシティ宣言
温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指すことを、石狩管内全8市町村(札幌市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村)が表明しています。
市町村のトピックス
札幌市
札幌ゼロカーボン推進ネットワーク~脱炭素社会の実現に向けて~
札幌商工会議所では、「札幌ゼロカーボン推進ネットワーク」を立ち上げ、市内企業の脱炭素化を支援するための情報提供機能の強化や、脱炭素社会の実現に取り組む企業や団体のサプライヤーとクライアントを結びつけるための情報を提供などの取組を行っています。
そのプラットフォームとして、札幌市と共同で専用ポータルサイトを開設していますので、脱炭素化を新たなビジネスチャンスに結び付けるきっかけとして、ぜひご活用ください。
札幌市エコエネクラブ
太陽光発電・燃料電池(エネファーム・コレモ)を導入した市民を「札幌エコエネクラブ」として登録し、機器の導入によるCO2排出量を取りまとめて、J-クレジット制度によりクレジット化を行っています。
クレジットの販売による利益は、札幌市の環境政策に活用しています。
江別市
再生可能エネルギーへの取組
江別市では、浄化センターの消化ガスコージェネレーション設備による発電や、環境クリーンセンターの廃熱ボイラで発生した蒸気を利用した発電、駅前広場を地中熱ヒートポンプ式ロードヒーティングにするなど、再生可能エネルギーへの取組を進めています。
また、王子グリーンエナジー江別株式会社の木質バイオマス発電施設では、発電出力2万5千キロワット、一般家庭消費量の約5万6千戸分に相当する電力が発電されているほか、市内酪農家3戸においてバイオガスプラントが設置され、自家用電力として発電しており、中には売電によりビジネスとして成立している農家もあります。
千歳市
千歳市内小中学生を対象とした “ちとせスクール of 「ゼロカーボン」”
千歳市と市民団体「チトセコ」が協働し、次世代を担う子どもたちが、気候変動と自分たちの生活の結びつきについて理解を深め、「自分ごと」として理解し、地球温暖化対策を習慣として取組めるよう、SDGsの取組の一環としてカーボンニュートラルの「出前授業」を、各学校の授業内で実施しています。
*YouTubeでは、千歳市立泉沢小学校の子どもたちが地球温暖化について“ジブンゴト(自分ごと)”として楽しく真剣に考えてくれている様子をお届けしています。ぜひ、ご覧ください。
カーボンニュートラル出前授業の動画〔千歳市の動画 – ソラタヨMOVIE –(YouTube)〕(外部リンク)
石狩市
石狩市厚田マイクログリッドシステム
石狩市の北部には、大規模災害時に陸路の寸断などにより孤立しやすい地域があり、同時に長時間の停電が起きるなどエネルギーの安定供給に課題を抱えております。
北海道の地方部の多くは同様の課題を抱えており、この課題を解決するには、地域に有るエネルギーを地域で上手に使う仕組みを構築することが重要です。
地域で生み出すエネルギーを地域で使う、エネルギーの地産地活の新しい電力供給モデル「石狩市厚田マイクログリッドシステム」が令和4年3月31日に石狩市厚田地区に完成しました。
本システムは、太陽光による再エネ電力を近隣の5つの公共施設へ供給し、災害時(停電時)には蓄電池と水素による電力を指定避難所である厚田学園の体育館に供給します。
いしかりJ-VER
石狩市では、市有林を適正に管理することにより増加したCO2吸収量で、J-クレジット制度による「いしかりJ-VER」を発行しています。
クレジットの販売収入は、持続可能な森づくり・海づくりを目指し、森林整備をはじめとする環境保全や環境教育活動などに役立てられています。
当別町
木質バイオマスエネルギーを有効活用
当別町では、再生可能エネルギーを積極的に活用して、持続可能で自立した循環型の仕組みを作るため、町の面積の 60%を占める森林などに由来し、町内に豊富に存在する「木質バイオマス」に着目した取り組みを進めています。
西当別地区の小学校・中学校では、木質チップを燃料とする木質バイオマスボイラーを設置し、町内のエネルギー資源を、町内で加工し、町内で利用する「エネルギーの地域循環」に取り組んでいます。
この取り組みによって、現在使われている化石燃料を町内の再生可能エネルギーに置き換えることで、CO2削減や地域経済の活性化につながります。
当別町樺戸に、下川町で木質バイオマス発電所を運営している「北海道バイオマスエネルギー株式会社」(本社上川郡下川町、三井物産と北海道電力が出資して設立)が、北海道内2カ所目の木質バイオマス発電所として「木質バイオマス熱電併給施設」を設置しました。
木質ペレットは下川町で間伐材など未利用材から生産されたものを使用しています。
発電で発生する熱も温室栽培などで有効に活用できるよう検討が進められています。
発電所建設により、木質バイオマスによる再生可能エネルギー利用拡大の取り組みがまた一歩進むことになりました。
03-02_「脱炭素先行地域」に石狩市・札幌市が選定!
これまでに全国で74件(うち全道6件)採択され、石狩管内からは「石狩市」・「札幌市」の2市が選定されています。
「脱炭素先行地域」とは?
2030年度までに民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費に伴うCO2排出実質ゼロを実現するとともに、運輸部門や熱利用等も含めてそのほかの温室効果ガス排出削減についても、日本全体の2030年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域として、先進性・モデル性がある地域を国が選ぶものです。
石狩市(2022年4月第1回公募で選定)
再エネの地産地活・脱炭素で地域をリデザイン
札幌市(2022年11月第2回公募で選定)
ゼロカーボン都市「環境首都・SAPP‿ RO 」を目指して-産学官による積雪寒冷地モデルの構築-
札幌市、北海道ガス株式会社、株式会社北海道熱供給公社、北海道電力株式会社、国立大学法人北海道大学及び公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)の6者で共同提案
03-03_「ゼロカーボンパーク」に「支笏洞爺国立公園支笏湖地区」が登録!
「ゼロカーボンパーク」とは?
環境省では、国立公園において先行して脱炭素化し、脱プラや食材の地産地消、エコツーリズムなど持続可能(サステナブル)な観光地作りに取り組むエリアを「ゼロカーボンパーク」として登録し、応援しています。
ゼロカーボンパークとは、地域のみなさまや観光で訪れた方々と一緒に、持続可能な国立公園を目指していくエリアです。
やる気のある市町村を中心にエリアごとに登録を行い、その地域の方々と一緒にどうしたら100年先も美しい自然環境を受け継いでいけるのかを話し合いながら様々な取組を行っています。
100年先の未来のために、何が出来るのかを一緒に考えてみませんか。
全国で6番目の「ゼロカーボンパーク」
支笏洞爺国立公園支笏湖地区〈千歳市〉
千歳市は、脱炭素化に向けた取組の中で、支笏洞爺国立公園における脱炭素化(ゼロカーボンパーク)の推進をしており、2022年3月29日に「支笏洞爺国立公園支笏湖地区」が全国6番目のゼロカーボンパークとして環境省により登録されました。
千歳市では、支笏湖地区において、美しい自然環境を後世に繋げるため、ゼロカーボンパークとして、自然環境に配慮した脱炭素の取組、エリア全体の脱炭素化を進める取組、サステナブルな観光地づくり、国立公園利用者への普及啓発などに取り組んでいきます。
今後も、北海道では、支笏湖地域のゼロカーボンパークにおける千歳市の取組を支援していまいります。
ゼロカーボンパークに向けた「支笏湖地域」の取組
支笏湖地域は、北限の不凍湖として湖と森と火山の織り成す景観美が魅力で、新千歳空港や札幌市から近く、多くの利用者が訪れる地域です。国立公園支笏湖の脱炭素化、サステナブルな観光地作りの取組を進めています。
①大部分の電力が水力発電でまかなわれている地域のブランド化
②利用拠点における電気自転車の貸し出しやEV(電気自動車)充電設備の設置など二次交通の脱炭素化
③ゴミ拾いダイビングやカヌーなど環境配慮型アクティビティの推進
④ゼロカーボンパークの取組の道標となる「支笏湖スタイル」を設定し、認定基準や認定マークの創出
⑤プラスチックごみの削減
⑥環境配慮材料を活用したイベント開催などの持続可能な観光地づくり
国立公園の拠点施設「支笏湖ビジターセンター」
国立公園の拠点施設である支笏湖ビジターセンターでは、太陽光パネルの更新増設と大容量蓄電池の導入、暖房設備の灯油ボイラーの廃止とヒートポンプの導入により、RE100(再生可能エネルギー100%施設)を達成しました。
当センターでは電気自転車の貸し出しも行っており、支笏湖をゆっくりと周遊することができます。
公共駐車場にはEV充電器が3基設置され、地区内を散策しながらの充電も可能です。