2050年「ゼロカーボン北海道」実現に向けた石狩振興局管内の取組をお知らせするサイトです
02-01_石狩振興局管内のこれまでの気候の変化
気温・雨・雪の変化
気温
札幌の年平均気温は100年で「約2.5℃」の割合で上昇しています。
人類が産業革命を起こし、多くの二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを排出してきたために、大気や海、陸地の温暖化が進み、深刻な気候変動が引き起こされています。
札幌の年平均気温は、100年で「約2.5℃」の割合で上昇しています。
追加対策をとらずに、このままの状況が続けば、更なる気温上昇が予測されています。
雨
北海道は短時間豪雨の発生頻度が約30年前と比較して「約1.6倍」に増加しています。
近年、国内外で様々な気象災害が発生しています。
個々の気象災害と気候変動問題との関係を明らかにすることは容易ではありませんが、気候変動に伴い、今後、豪雨や猛暑のリスクが更に高まることが予想されています。
雪
北海道の日本海側は年最深積雪が減少しています
02-02_石狩管内のこれからの気候の変化(21世紀末)
2015年12月にCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で合意されたパリ協定では、気候変動緩和策(地球温暖化の原因である温室効果ガスを削減する取り組み)について、「世界的な平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分下方に抑えるとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること」(2℃目標)とされています。
「パリ協定の2℃目標が達成された場合」の将来予測と、現時点を超える「追加的な緩和策を取らなかった場合」の将来予測を対比してみましょう。
パリ協定の「2℃目標」が達成された場合の将来予測
CO2などの排出を抑えると気温上昇が少ない
・気温/石狩地方の年平均気温は「約1.5℃」上昇します
・雨/北海道の短時間強雨の発生頻度は「約1.7倍」に増加します
・雪/年最深積雪が「約12%」減少します
追加的な緩和措置を取らない場合の将来予測
CO2などの排出量を抑えないため気温上昇が大きい
・気温/年平均気温が「約4.9℃」上昇します
・雨/短時間強雨の発生頻度が「約4.1倍」に増加します
・雪/年最深積雪が「約44%」減少します
02-03_変化している地球の気候に対策を!
気候変動が与える影響とは?
「気候変動」とは、温暖化などの影響により地球上の気候が変化していくことをいいます。
近年、地球の平均気温が高くなる、雪の降る量が減る、短時間に強い雨が降る回数が増えるなど、気候変動の影響が既に表れています。
今まで育てっていた農作物が育たなくなったり、暑さが厳しくなり病院に運ばれる人が増えたりと、気候変動は私たちの食べるものや健康などにも様々な影響を与えています。
そのため、対策として「緩和」と「適応」の2つが重要とされています。
私たちにできる「緩和」と「適応」は?
「緩和」とは?
地球温暖化の原因である、温室効果ガスの排出を抑えることです。
節電などの省エネや、太陽光などの再生可能エネルギーの活用が効果的です。
「適応」とは?
気候変動の影響にあらかじめ備え、被害を少なくすることです。
身近な生活を変えることで、私たちにもできる「適応」があります。
今すぐできる、私たちの「適応」
・水を大切に!
地球温暖化によって、雨が降る日が少なくなる可能性が!普段から水を大切に使いましょう。
・涼しくする工夫
グリーンカーテンで夏の熱い日差しを避ける。ヘチマやゴーヤなどのツル性の植物を育てながら、室内を涼しく!打ち水もオススメ!
・自然災害に備える
一度に降る雨の量がものすごく増え、大型の台風が来ることも!日ごろから災害に備えましょう。
・情報をチェック!
天気予報や熱中症などの情報を、テレビやインターネットなどでチェックしましょう。
・熱中症予防
水分をこまめに取る、適切にエアコンを使用する、外では帽子をかぶるなど熱中症対策を!
・虫刺されに注意!
気温が上がると、寒い地域にいなかった虫が北上することが考えられます。デング熱など、病気を広める虫が北海道に来る可能性も。
北海道気候変動適応センター
北海道は、道内の「適応」の取組を進めるための拠点として、(地独)北海道立総合研究機構及び(公財)北海道環境財団の協力を得て、令和3年(2021年)4月1日に「北海道気候変動適応センター」を設置しました。
気候変動影響及び気候変動適応に関する情報の収集、整理、分析及び提供や、 技術的助言を行う拠点としての機能を担います。
02-04_気象庁リーフレット/石狩地方の気候変動
「日本の気候変動2020」(文部科学省・気象庁)に基づく地域の観測・予測情報リーフレットはこちらをご覧ください
※本ページの情報は気象庁資料による