傷ついた野生動物や野鳥のヒナをみつけたら

傷ついた野生動物を見つけた場合

できるだけ、そっとしておきましょう。

野生動物は、自然のままに生きていくのが本来の姿であり、怪我や病気で弱っていても、自然の中での出来事については人間が手出しをせずに見守ることが基本です。

野生動物の多くは、寿命がつきる前に他の生き物に他の生き物に食べられたり、怪我や病気で命を落としたりします。

亡くなった生き物を食べて、多くの命が生息しています。野生動物は、そうした命のつながりの中で生きています。

かわいそうだと思っても、そのままにしておくことで野生鳥獣の生態系を守ることにつながる場合もあります。

 

こんなときは・・・

○ 猫やカラスに襲われそう、道路上の危険な場所にいるなどの場合は、近くの茂みなどに移して様子を見ましょう。

○ 窓にぶつかってしまった野鳥を発見した際、外傷等がなければ、脳しんとうを起こしているだけの可能性があります。そのままにしておけば、自然に回復して飛んでいく場合が多いので、そのまま見守りましょう。

 

気をつけましょう

○ 野生動物には、感染症やダニ・ノミ等の寄生虫を持っている場合があります。また、怯えた動物に攻撃されて、ご自身が怪我をする場合もあります。不用意に触れないようにしましょう。

* 万一、咬まれたり、引っかかれたりした場合は、医療機関を受診してください。

○ 野生動物にとって、人に捕まることは大変なストレスです。かえって動物を衰弱させてしまうこともあります。できるだけそっとしておきましょう。

○ 野生の鳥獣を捕まえたり、飼ったりすることは法律で禁止されています。

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野鳥のヒナを見つけた場合

巣から落ちたヒナをひろわないでください

巣立ったばかりのヒナは、まだ十分に飛べずに地面にいることがあります。

地面に落ちていても、多くの場合、近くに親鳥がいて、えさを運ぶなど世話をしています。

ヒナの近くに人間がいると、親鳥がこわがって近づけなくなってしまいますので、そっと、その場を離れてください

自然の中では、うまれたヒナの全てが成鳥になれるわけではありません。

病気や怪我で死んでいくものや、他の動物のえさになることもたくさんあります。

ヒナの命が他の生き物に受け継がれていくことは、自然の中でとても重要なことです。

こんなときは・・・

○ 誤って連れてきてしまった場合は、すぐにもといた場所に戻してください。

○ 道路上の危険な場所や、猫などに襲われそうな場所であれば、巣や近くの茂みや木の枝などに移してあげてください。

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