結核について

結核について

結核とは

結核は、「結核菌」という菌が原因となって起こる病気です。

結核菌が肺胞に入ると肺に小さな肺炎を起こします。すると、身体の防衛システムである免疫系が働き、結核菌を取り囲む小さな病巣が作られ、結核菌は一時的に冬眠をしたような状態になります。

しかし、私たちが高齢のため体力が低下したり、他の病気にかかったりして免疫力が下がると、結核菌が再び暴れ出し、結核を発病してしまいます。

最近の結核の現状

かつて「国民病」と言われた結核も、医療や生活水準の向上のおかげで、きちんと治療すれば完治する時代になりました。しかし、依然として結核は日本で主要な感染症です。諸外国と比較すると日本の結核の状況は、先進国のトップグループの罹患率とは差があり、中まん延国とされています。患者の高齢化、都市部への集中、重症発病の増加など、結核の抱える問題は多様化しています。

結核はなぜうつるか

結核に感染した患者の咳やくしゃみの中には結核菌が含まれていて、それを近くの人が吸い込んでしまうことによって感染します。

空気中に放出された咳やくしゃみのしぶきの中の結核菌は、それを包んでいる粘膜の水分を急速に失い、ほとんど裸の状態になります。これを「飛沫核」といいます。

この飛沫核はとても軽く、長時間空気中に漂います。そのため、大量に結核菌を持っている患者が咳をすると、患者の近くにいる人は大量の結核菌を吸い込んでしまい、結核に感染してしまいます。

結核の予防について

結核は、注意をしていればそれほど怖がる必要はありません。2週間以上咳が続くようでしたら、必ず医療機関を受診しましょう。早期発見は本人の重症化を防ぐだけでなく、大切な家族や職場等への感染の拡大を防ぐためにも重要です。
また、胸部レントゲン検査の機会があれば受けてください。

結核と診断されたら

結核と診断されても、医師の指示どおり毎日きちんと薬を服用すれば治ります。
しかし、症状が消えたからといって治療の途中で服薬を止めてしまうと、菌が薬への抵抗力をつけ、薬が全く効かない多剤耐性結核菌になることもあるため、医師の指示どおり内服を継続することが大切です。保健所では平成19年4月に改正された感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下改正感染症法)に基づき、ドッツ(DOTS:直接服薬確認療法)で内服継続を支援しています。
また、改正感染症法に基づく結核医療費公費負担制度で、医療費が公費より負担される場合があります。詳細は、保健所にご相談ください。

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石狩振興局保健環境部保健行政室(北海道江別保健所)健康推進課

〒069-0811江別市錦町4番1号

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