当普及センターでは、有機農業の取組面積拡大に向け、土地利用型作物を対象に有機栽培技術の検討を行っております。今年度は、有機大豆のマメシンクイガ対策に取り組んでおり、青色LEDを用いた防除効果の現地実証試験をしています。
7月22日(火)、道総研中央農業試験場職員と普及センター職員計10名で、千歳市のガイア農場と当別町のすがむら農園のご協力をいただき、青色LEDを現地ほ場に設置しました。
青色LEDはマメシンクイガの成虫に対して忌避効果があり、ほ場を青い光で囲むことで侵入を抑えられるとされています。本試験はその効果を確認する目的で照射区と無処理区を設置しました。今後はマメシンクイガの発生状況をモニタリングし、青色LEDの防除効果を確認していきます。
写真1 支柱の設置作業
高さ1.7mの位置から青色LEDを照射するため、支柱となる単管パイプを打ち込んでいます。
写真2 青色LED照射の様子
マメシンクイガの活動が始まる14:30から翌朝の7:00まで照射します。
写真3 照射区画全体の様子
約10m間隔で青色LEDを照射し、青い光で照射区を囲いました。
写真4 フェロモントラップを設置
照射区内と区外にフェロモントラップを設置し、マメシンクイガ捕獲数を比較します。