IoTを活用した農山漁村の灯油難民防止等に向けた地域実証実験

IoTを活用した農山漁村の灯油難民防止等に向けた地域実証実験

 

寒冷地である北海道では、「灯油」は最も重要なライフラインのひとつです。

しかし、道内の農山漁村では、人口減少や高齢化・過疎化の急速な進展などによって、ガソリンスタンドや燃油配送業務に従事する人材が減少傾向にあり、灯油の購入や配送が十分に受けられない、いわゆる「灯油難民」と呼ばれるようなエネルギー弱者を生み出す可能性が高まってきています。

また、従来からの働き方が見直されている中、燃油配送業務に携わる従業員は、厳冬期に万一でも灯油切れが起こらないよう、家庭用灯油タンクの残量に関わらず定期的に配送しなければならないほか、災害時でも緊急配送が求められるなど、その労働負担はライフラインを担う責任からも大きいものがあります。

こうしたことを背景に、将来を見据え、今般、低コストで通信可能な「LPWA」が、道内ではいち早く使用可能となる石狩振興局管内において、IoT技術を活用し、農業を基幹産業としている地域をモデルに、灯油配送業務の効率化の実現と従業員の労働負担の軽減、さらには、消費者の利便性や灯油配送の不安解消、高齢者の見守りなどといった視点も含め、官民協働のタイアップ事業協定のもと、実証実験事業を企画しました。

実証実験結果は、本報告書のとおり配送業務の効率化に十分資するものとなっており、将来の「灯油難民」発生防止への手応えを得たところです。

この取り組みがきっかけで、全国的にも進むガソリンスタンドや燃油配送業者の減少による灯油の安定供給確保の懸念、さらには様々な地域課題をIoT技術を活用して解決する、その一助になればと思っています。

★ 最終報告書 Web閲覧用(PDFファイル:約2,283KB)
           印刷用 分割1(PDFファイル:約1,404KB)
           印刷用 分割2(PDFファイル:約2,175KB)

★ 最終報告書 概要版(PDFファイル:約273KB)

 

 

 

 

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