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最終更新日:2014年10月14日(火)

ツブ貝による食中毒に注意しましょう!

 「ツブのアブラを食べると酔う」とよく言われます。アブラと言っても、脂肪のように見えるだけで、実は唾液腺(だえきせん)のことです。通称「ツブ」と呼ばれる巻貝数種は、この唾液腺の部分に人の神経を麻痺させる「テトラミン」という物質を含むため、酒酔いのような症状を起こすことがあります。この食中毒は、主な産地である北海道をはじめとし、各地で報告されています。

●食中毒の症状は?  

唾液腺を除去しないで食べると、食後30~60分ほどで 視力低下、めまい、物が二重に見えるなど、お酒に酔った時のような中毒症状が現れます。他に、吐き気、嘔吐、下痢、羞明(しゅうめい・まぶしがり症)などの症状を生じることがありますが、通常、2~5時間程度で回復します。今までに死亡例はありませんが、基礎疾患を有する場合、重症化しないとも限らないので、注意が必要です。

●巻き貝の種類は?  

テトラミンを唾液腺に含む巻貝には、ヒメエゾボラ、エゾボラモドキ、チヂミエゾボラ、クリイロエゾボラ、エゾボラ、チョウセンボラ、ヒメエゾボラモドキなどがあります。これらの巻貝はエゾバイ科エゾボラ属に属する種類です。

●どのくらい食べると食中毒になる?  

巻貝の種類や大きさにもよりますが、エゾボラモドキでは唾液腺1個で中毒量のテトラミンを含むものもあります。原因物質であるテトラミンは酸や熱に強いため、冷凍しても加熱しても毒性が消失することはありません。また、内因性の成分であるため、季節によって無くなるということがありません。

●食中毒にならないためには?  

 中毒物質のテトラミンを含む「唾液腺」を完全に取り除くことが必要です。
 殻付きのツブ貝などを自分でさばいて食べる時には必ずこの作業をしましょう!

写真:ツブ貝 写真:つぶ貝の中身

貝から取り出した中身は、「貝蓋のついた肉質部分」と「内臓部分」に分けることができます。

写真:ツブ貝の肉の部分 写真:ツブ貝唾液腺

 貝蓋を下にして肉質部分の真ん中に包丁を入れて開きます。
 
左右にある、脂肪のように見える部分(触るとスポンジ状)が「唾液腺」です。

写真 唾液腺の除去

 手で簡単に除去することができますので、完全に取り除いてから、料理に使いましょう。