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石狩の分類: くらし・医療・福祉 > 健康・医療・衛生

最終更新日:2015年9月16日(水)


エキノコックスってなあに?



~エキノコックス症を予防しよう~

 北海道には、エキノコックス症という、他の地方ではあまりみられない病気があります。世界の中では主に北半球(寒い地方)で発生しており、感染率は他の病気に比べると高くはありません。この病気は、エキノコックスという寄生虫によって引き起こされる病気で、主に肝臓に障害が起こり、放っておくとだんだん悪化して、命にかかわることもあります。


●エキノコックスって、なあに?
 エキノコックスは、寄生虫の一種です。単包性と多包性の2種類があり、北海道のものは、多包性のエキノコックスです。また、成虫(親虫)と幼虫(子虫)がいますが、成虫は主としてキツネに、幼虫は野ネズミに寄生します。成虫は卵をつくりますが、その卵が何らかの機会に人の口に入ると、腸で卵から幼虫となり、主に肝臓に寄生し、エキノコックス症という病気を引き起こしますが、正しい知識があれば感染を予防することができます。
●どのように人に感染するのですか?
 エキノコックスの卵が口に入ってしまった場合に感染することがあります。エキノコックスが寄生したキツネやそのフンに直接さわったり、フンに汚染された山菜や沢水を口にすると感染の危険があります。人から人、ブタや野ネズミから人に直接感染することはありません。
 ■エキノコックス症の感染経路
  エキノコックスの成虫は、キツネの腸に寄生して卵をうみ、その卵(直径0.03ミリの球状で肉眼では見えません。)が フンといっしょに外にでてきます。
 ■この卵を木の実などといっしょにネズミが食べると、ネズミの体の中で卵がかえって幼虫となり、肝臓に寄生します。
 ■幼虫が寄生しているネズミをキツネが食べると、キツネの腸の中で幼虫から成虫になります。
  このように、エキノコックスは、通常、キツネとネズミの“食べる”“食べられる”という関係で生活していますが、さきのとおりキツネやそのフンに直接さわって、卵が口から体の中にはいると人に感染します。(幼虫では感染しません。)



●エキノコックス症ってどんな病気ですか?
 エキノコックスが主に肝臓に寄生して起こる病気です。人の体の中では、幼虫のまま肝臓の中で少しずつ大きくなっていきます。エキノコックスが寄生しても、すぐには自覚症状はなく数年から十数年の潜伏期があり、肝機能障害に伴う疲れやすさ、上腹部・肝臓のあたりの不快感、黄疸などの症状が現れますが、普通の生活には特に支障がないため、自覚症状が出る頃には病気が悪化している可能性がありますので、健康診断で早めに発見することが大切です。
感染  卵が体内で幼虫になります。 早期発見・
 早期治療が
  大切です。



エキノコックス症は、放っておくとだんだん悪化して命にかかわることもありますので早期に発見することが大切です。少なくとも5年に一度は血清検査を受けるようにしましょう。



~潜伏期~
○数年から10数年くらい無症状の時期が続きます。
○肝機能は正常域です。
○血清検査でしばしば陽性となります。
○腹部超音波検査、CT検査などで肝臓の病巣が認められます。


~進行期~
○5年から10数年位経過。
○初めのうちは、肝機能は正常域です。
○肝腫大に伴う上腹部の膨満・不快感などの症状が出てきます。


~完成期~
○肝機能障害がおこります。
 腹部症状の増強、発熱、黄疸などの症状がでます。
●検診はどこでやっていますか?
 北海道内では、1次検診は市町村が行っていて、その結果、感染の可能性があった場合は、北海道が行っている2次検診を受けていただくことになります。1次検診は、市町村で計画的におこなわれていますので、道内の方で1次検診を希望される方は、お住まいの市町村にご相談ください。 
千歳保健所管内のエキノコックス症1次検診担当窓
千歳市健康指導課(0123-24-3131)
恵庭市保健センター保健課(0123-37-4121)
北広島市健康管理課(011-372-3311) 

2次検診等相談窓口
千歳保健所健康推進課健康推進係  (0123-23-3175)


●どうすれば予防できるの?
 エキノコックス症の予防方法は、エキノコックスの卵が口に入らないようにすることが第1です。そのためには、次のことに注意しましょう。
~予防のために大切なこと~
○外から帰ったら必ず手を洗いましょう。
○生ゴミなどキツネのエサになるものはきちんと保管し処分しましょう。
○野山の果実や山菜などを口にする場合は、良く洗うか十分熱を加えてから食べましょう。(エキノコックスの卵は-20度くらいの低温では死にませんが、熱には弱く、100度で1分間の加熱で死滅します。)


~予防のためにしてはいけないこと~
○キツネのエサになる残飯や生ゴミを放置しないようにしましょう。(キツネを人家周辺に近づけないために。)
○可愛いからといってキツネにエサをあげたり、呼び寄せたり、手で触れることは絶対にやめましょう。(キツネの体毛に卵がついていることがあります。)
○沢水や小川などの生水は、飲まないようにしましょう。

イヌが野ネズミをつかまえて食べないように、放し飼いは絶対にやめましょう。