北海道石狩保健福祉事務所保健福祉部
(北海道江別保健所)
なぜ、虐待は起こるのでしょう・・・・養育者側に問題(原因)がある
1 育児についての理想が高い:
意外なことに子どもを虐待してしまう養育者(特に母親)の多くは、「良い親でありたい」という気持ちが強い人達です。
そのためにかえって子どもの発達や「しつけ」について高い理想を持ち、その理想どおりにいかない現実の子育てにいらだちます。
さらに、「こんなことではいけない」と自分を責めることで自分自身を追いつめ、気持ちのゆとりを無くしてしまう傾向があります。
2 周囲の援助を求めることが苦手:
核家族化によりただでさえ孤立しがちな現状の中で、特に周囲との関係を作ることが苦手な人が虐待に向かう傾向が多いようです。
周囲の援助を求めるためには、自分も気持ちを開いて悩みや弱さを相手にさらけださなければなりませんが、それは簡単に出来ることではありません。
これは、自分の弱さをさらけ出したときに相手から軽蔑されたり、援助を拒まれることをおそれる気持ちが原因になっています。まして、自分が虐待しているという事実をうち明けることは大変勇気がいることです。
3 養育者自身も十分に愛されていない:
養育者自身に愛された経験が乏しいと基本的な「子育てのモデル」を自己の経験として学ぶ機会が少なく、子どもは聞き分けがよく養育者の言いなりになっているべきだと考えがちで、子どもを一方的に支配しようとしてしまい、それが思い通りに行かないときに、自分が虐待された経験を我が子に再現してしまうという虐待の世代間遺伝という状況がおこることがあります。
4 アルコール依存症などの疾患:
虐待する養育者にアルコール依存症や精神疾患などが認められることがあります。
そのほかにも、薬物などへの依存や摂食障害、病的な対人関係の障害が見られることがあります。
こうした養育者が、必ずしも医療を受けているとは限らず、また、本人に自覚さえないこともあります。
このような家庭では、夫婦間の暴力など様々な問題が存在しがちで養育者自身、離婚や別居を余儀なくされ、生活の条件が整わない中で、子どもを育てているという例もあります。